こちらでは精巣腫瘍について、またその症状・原因・ケアのしかたなどについて分かりやすくご説明いたします。 日頃の生活の中でワンちゃんの体の異変や行動の観察し少しでも早く気がつく事によって予防や対処してあげてください。
精巣腫瘍とは
精巣腫瘍とは、雄犬の精巣に発生する腫瘍です。
精巣腫瘍にはセルトリー性細胞腫、精巣細胞、間質細胞腫の3種類があります。
精巣はホルモンを産生する細胞と、精子を作る細胞で形成されていますが、
精巣腫瘍は、ほとんどが精子を作る細胞から発生します。
また、精巣腫瘍の多くは良性です。雄犬の悪性腫瘍の1%を占める比較的まれな疾患です。
(1)体の異変について
最近、次のような体の異変が見られませんでしたか?
- 精巣の膨れ
- 脱毛
- 雌性型乳房症
- 骨髄抑制
- 食欲の減退・腹囲膨満
(2)行動の異変や症状について
次のような行動や変化が見られませんでしたか?
- 腹部の脱毛や皮膚炎
- 食欲の低下
- 元気がない
- オシッコに血がまじる
(3)予防とケアや処置について
上記の項目に当てはまる場合、下記の予防とケアや処置などが考えられます。
少しでも早く気がついてあげることで悪化を最小限に防ぎましょう。
- 停留精巣の老犬は、発症率が高いため、去勢手術を獣医師にご相談ください。
- 間質細胞腫については、女性ホルモンが分泌されるため、場合によっては男性ホルモンを投与します。
- 日常の変化に注意し、動物病院で定期健診を受けましょう。