人と犬とでは体の構造が違うため、食事に関しては注意しないといけません。よく人間の食べ物をあげてはダメだ?とよく耳にされると思いますが、具体的には人間は炭水化物を中心に栄養構成で考えられていますが、犬の場合は、タンパク質を中心に、ビタミン、ミネラルと必要量は人間とは違ってきます。人間と必要な栄養素の違いと、根本的に消化の仕組みが違うので人と同じ食べ物を同じ感覚で与えるのは、栄養バランスがおかしくなったりする事があります。また消化吸収についての違いは大きく3つに分かれています。

消化吸収の違い その1『歯』

まず、最初の違いは『歯』です。人の歯はすりつぶしし易い形状の歯が多いの対し、犬の場合は尖った歯が多く、すり潰すような歯はありません。これはノドに通るサイズにするためで、人間みたいに、よく噛んで食べるという事は犬にはありません。

消化吸収の違い その2『消化酵素』

次の違いは、『消化酵素』です。消化酵素は食べ物を、分解してエネルギーに変える物です。人は口の中で噛み砕き、唾液に含まれている消化酵素で分解しているのに対し、犬の場合は唾液に消化酵素は含まれておりません。

消化吸収の違い その3『腸の長さ』

そして最後の違いは、『腸の長さ』です。犬の場合は、腸から栄養素を体内に吸収します。犬の腸は人間のように長くなく、人が食べるような繊維質などの豊富な物を食べると、十分に消化吸収されないまま、排泄されるケースがあります。

7歳になったからと、急にシニア向けドッグフードを与えるのは注意!人間のイメージでヘルシーな物を選ぶ傾向もありますが、現在の愛犬の健康状態や体重などから、適切なごはんを選ぶ事がシニア世代の犬には必要になってきます。